4月から高校生になった
長男の天心
空手部と道場でさらに空手一色の人生
そんな天心に新たなる挑戦が始まりました。
極真ルールーの空手では
高校生以上からは実力が伴えば
フルコンタクト空手に出場する権利が得られます。
今まで天心がやってきた空手の試合というものは
ライトコンタクト(セイフティー)という
ヘッドギア、手のサポーター、膝のサポーター脛のサポーター
の
着用を義務ずけられたルールーの試合
中学生まではこのルールーの試合にしか出られません。
そして
高校生からは
フルコンタクトと言う全てのサポーター、ヘッドギアを外し
素手、素足で戦うルールの試合
の
どちらもを選ぶ事が出来るようになります。
分かりやすく言うと
フルコンタクトが硬式野球
ライトコンタクトが軟式野球
空手にはプロはありませんが
プロ野球とアマチュア野球の差のようなもの
また
ライトコンタクトは
年齢別で
小学生空手道選手権
中学生空手道選手権
高校生空手道選手権
シニア、年齢別の選手権
などに別れるのに対して
フルコンタクトは
高校生以上階級別、もしくは無差別
の
大会になります。
ライトコンタクトでは
年齢別の全国大会の頂点を目指すべく戦い
フルコンタクトは
無差別級の
全日本フルコンタクト空手道選手権
4年に一度の全世界フルコンタクト空手道選手権
階級別の
ウェイト制フルコンタクト全日本空手道選手権
4年に一度の全世界ウエイト制フルコンタクト空手道選手権
そして今年から国際フルコンタクト空手道選手権
この頂点を目指すべく戦っていきます。
そして
それは日本代表選手を目指すと言うことになるわけです。
野球で言えば
甲子園を目指し頑張ってきた子が
プロ野球選手目指し頑張るそんな感じでしょうか?
そしてこの度
天心が
第一回国際フルコンタクト空手道選手権大会
の
城南支部代表選手として選ばれました。
各階級合わせ城南支部からは男子9名、女子2名の11人
高校一年生からは男子1名、女子一名
あのへなちょこだった天心が
とうとうここまできました!!
しかもいきなりの国際大会
メジャーリグに挑戦みたいなもの
極真ルールの様々な流派
様々な国のチャンピオンたちが名を連ねております。
それこそ天心が小さい頃から憧れてる選手たちの中に入っていくわけです。
男子軽量級はなんと124人がエントリー
2日間に渡って死闘を繰り広げます。
1日目に4戦、勝ち残った選手が2日目に3戦
計7戦を制したツワモノが軽量級の世界チャンピオンの名を手にします。
えらいこっちゃ〜!!
今のこの天心の実力から言って当然のことながら
まずは1戦目を勝てることを目標として今回は頑張ることとなるでしょう
しかし
流石にフルコンタクトデビューが
こんな大舞台ではまずいということで
先日の日曜日
第32回ウエイト制オープントーナメント
福島県空手道選手権大会
にエントリー
初のフルコンタクト
どこまで結果が出せるものなのか?
不安と期待で一杯の中
家族総出で福島に行って参りました。
もちろん
今までの大会のようにシード権も得ることは出来ず
一人最年少選手としての一番下っ端
1戦目で勝っても2戦目は一昨年と一昨々年の福島県チャンピオンと対決
しかし
今の天心
そんなことを言っていては
5月の国際大会に出たところで話にならない
とにかく出し切って頑張るしかないのであります。
そんな中
選手入場
開会式を終え
軽量級の第1戦目
いきなりこの大会のしょっぱなが天心の試合
フルコンデビューのうえ、大会第1戦目
それはそれは緊張する天心
そんな中、無情にも開始された1戦目
やはりフルコンタクトの感覚がわからずスタート
今までサポーターありきで戦っていたように振り回していきますが
バチンバチンと当たるたび当然のことながら痛みが走る
蹴っても痛いし蹴られても痛い
今までのようにただ適当に打ってると
変な場所に当たってしまい、より痛い
わけもわからず、本戦が終了
引き分け
延長戦に入るもいまいちしっくり行かず
延長戦終了
またもや引き分け
最終延長
徐々にフルコンの感覚が分かって来て
動きが変わってくる
最終延長戦は判定の結果
天心の勝ち
なんとか初戦を乗り越え
フルコン初勝利!!
しかしこれで喜んで入られません。
一昨年、一昨々年のチャンピオンとの対戦が待っております。
ただ
なんとなく初戦で吹っ切れたようで
フルコンの感覚がしっくり来始めたようで
思いの外本人はテンションが上がっていました。
というよりは
なんだか楽しそうな感じにも見えまして
こいつは本当に空手が好きなんだなと
中1の頃から全日本選手の人たちの中で練習させてもらい
3年間かけてフルコンの準備をして来ていたんだなと
ようやくその日が来た喜びなのかもしれません。
が。。。。
次の試合は
そう簡単にはいくわけが無いわけです。
そして2戦目がスタート
両者
お互いの技量を確かめ合うように
静かな立ち上がり
からの〜
あらっ?
天心の攻撃がうまくヒットします。
徐々に徐々に追い上げて
相手が少しずつ効かされて行き
気付けば
本戦終了
判定の結果天心の勝ち
なんと準決勝進出決定!!
さらに天心のテンションは上がります。
しかしだいぶ右足首と脛が腫れて来ている。
初戦で無駄に振り回し自爆したところが負担になって来ています。
しっかりとアイシングをして次の試合を待ちます。
そして
準決勝
やはりフルコンともなると注目度も違い
YouTubeにも投稿されております。
興味がおありの方はみてみてください。
さてさて準決勝
ノリに乗ってる天心
水を得た魚のように
大暴れ
圧勝でした。
まさかの天心決勝進出!!
決勝戦は
去年の覇者
2連覇を狙う高校3年生
ノリに乗ってる天心はパンチを中心に上手く
試合を運んで来ているので
今回もパンチで行くことを決めいざ出陣
冷静に立ち上がりを進め
お互いが距離を保ちつつ攻撃
しかし
決勝の相手
天心の一番苦手なタイプ
攻撃力は完全に天心の方が優っているが
相手の体の使い方が上手く
ぴったりと天心にくっつき
反則を誘い
注意を受ける天心
上手く立ち回れない
そんな中、本戦終了
相手に旗が一本上がり
でもなんとか引き分け
延長戦に突入
延長戦に入っても相手のペースで
後半には場外に押し出され
全然攻撃をさせてもらえない
もみ合いのシーンが多く
結局最後まで思ったような試合運びができないまま
試合終了
判定の結果
相手選手の勝利
やりきれない気持ちでいっぱいの天心久々の男泣き
ガチンコ勝負の天心の一番苦手なタイプ
このような相手にどう対処するのかを
しっかりと考えていかないといけないなと
パワーではない勝ち方
きっと相手の選手は自分にはパワーがないことを知っていて
その中でどうやったら勝てるようになるかを必死で考え
必死で努力し
フルコンタクトという
相手を効かして倒しに行くルールで
生き残る術を見出し勝利する事ができるようになったわけです。
やはり優勝をする人間は
並大抵の努力では到達できないようなことを必ずしている。
自分の特技を磨き
自分の弱点を知り
その弱点を克服する
ただただ練習を一生懸命やっていればいい
そんな時期はもう過ぎたのだということを思い知らされた試合でありました。
全てを出し切って負けた清々しさは全くなく
何もさせてもらえなかった悔しさだけが残った決勝戦
効かせればそれが勝ちではないんだということを
はっきりと知らされた一戦だったと思います。
とは言え
フルコンデビューの大会で準優勝
国際大会の選手にえらばれたんだから
県大会くらい優勝しなくちゃダメだよ!!と言いつつも
まさかここまで行くとは誰も思っていなかったのが本当のところ
そんな中
よく頑張りました。
フルコンでやっていけるという自信にはなったと思います。
準優勝おめでとう!!
そして
第一回国際フルコンタクト空手道選手権大会まで
あと1ヶ月
今までとは桁違いの大会に
この1ヶ月でどこまで自分の今できることを仕上げていけるのか?
そして実際どこまで今の天心が通用するのか?
楽しみであります。
ーおしまいー